ファンダメンタルの重要性
ファンダメンタル分析とは為替相場を予測するための方法の1つです。
取引する通貨の国の政治や経済などから通貨の価値を予測して売買するための分析方法のことになります。
為替相場の変動する要因
ファンダメンタル分析をしていく前に為替相場が変動する要因を知っている必要があります。
為替取引において相場価格というのは「いくらで買いたいか?」ということにつきます。
基本的には家電や車と同じですが最新の車は高くても買う人がいるので定価で販売していますが少しでも前のモデルになると販売店も売れなくなるため割引されて安く買えますが人気の型や高性能な車は古いモデルでも割引されることはなくむしろプレミアがついて価格が高くなることもあります。
ゲームなど転売する人は後々価格が上がると考えて買いますよね。
基本的にはFX取引をする投資家も同じことを考えています。
当たり前のことですがドル円を100円で買おうと思っている人は1ドル100円が安いと考えているから買います100円で売ろうとしている人は1ドル100円が高いと考えているから売りますよね。
では何をもって通貨が安いとか、高いと判断しているのでしょうか?
あなたは今から経済的に破綻してしまいそうな情報のある国の通貨を買おうと思えますか?
逆にこれから経済的に大きく発展しそうな情報のある国や安定している経済大国の通貨をもっているのなら手放してしまうでしょうか?
通貨の価値はその国の景気や地政学的リスクによって左右されるので通貨に関わる様々な情報から通貨の価値を予測するといった方法がファンダメンタルズ分析になります。
ファンダメンタルズ分析は政治、経済の分野の話になりますので興味、関心がない人には難しく眠たくなってくるようなお話になってきますが知っていればFXの取引が有利に進められますのでこの機会にしっかり覚えていきましょう。
ファンダメンタルズ分析の考え方
FX相場が変動する要因がわかったところでファンダメンタルズ分析の材料を具体的に解説していきます。
地政学的リスク
地政学的リスクとは戦争や利権闘争、テロなどの経済に悪影響を及ぼすリスクのことです。
例えば米国にテロが起きたなどの地政学的リスクの関連記事が出たとします。
FXの世界ではリスクはとても嫌われる傾向にあるのでテロの規模にもよりますが小規模にしても大規模にしてもどちらかを確認をする前に米ドルが売られてどんどん下がっていきます。
有事の円買いと言われるほど円は安全通貨として認識されていますので有事のようなリスクのあるニュースがあるときはもっているポジションを整理や、下がり切ったところを見極めて底値で買うことができればお宝ポジションになるかもしれません。
経済
冒頭でも書きましたがFX相場の変動はその国の経済状態に大きく反応します。
その国の経済を数値化したものが経済指標になります。
だから経済指標に反応するように為替レートが変動します。
ニュースなどで「経済が2%成長しました。」なんて発表しているのを見たことがあると思いますがそれはGDPが2%伸びたということになります。
経済状況を知る為にはGDP(国内総生産)が重要になります。
GDPという言葉は聞いたことはあるかもしれませんが意味まで知らない方もおられると思いますが一定の期間内でその国で生み出された付加価値の総額です。
GDPの計算方法としては
個人消費+投資+財政支出+貿易収支
になります。
投資家の人達は様々な経済指標からその国の経済(GDP)を予測して売買をしています。
経済指標の発表時は基本的に予測がついていますが発表された指標が予測通りであればもともと予測に従って売買しているFXトレーダーたちによって価格に織り込まれている場合があります。
ですが予測が大きく外れる投資家たちが慌ててポジションを整理しますので相場が大きく動く可能性がありますのでFXトレードの際は注意が必要です。
財政政策
景気が後退してきた場合に政府が不況の歯止めとして打ち出す対抗策のようなことです。
主に減税や失業者支援政策、また財政支出を増やし国民にお金をばらまくなどと言った政策をとります。
こちらの財政政策の内容によってその国の経済の立て直し方を観察しトレーダーが取引します。
金融政策
こちらは銀行が景気状況によって判断して行う政策です。
主な手段として政策金利、自国通貨の売り買いや国債の売り買いなど上げられます。
政策金利についてはご存知だと思われますが中央銀行決める金利のようなものです。
詳しく言えば公定歩合と言って中央銀行が他の銀行に貸し出すお金につく金利ですが公定歩合が上がることでお金を借りるためのコストがかかるので資金の流れが悪化し消費が落ち込みますし、引き下げられることで資金の流れが良くなり消費が増えます。
また金利の高い国に資金が流れますので、公定歩合が引き上げられると価格が上がり、引き下げられると下がる傾向にあります。
政策金利はファンダメンタル分析の中でもかなり重要な指標になります。
日本、米国、英国など金利がほぼないに等しい国は金利を引き下げる幅がないので量的緩和と言って中央銀行が市中銀行の持っている国債を買い上げ市中にお金が出回るように促します。
最後に中央銀行による自国通貨の弱体化です。
目的としては貿易黒字の国(日本、中国、ドイツ等)は自国通貨が安いこと(円安)で輸出業者から得られる利益が増えるからです。
方法としては為替介入といって自国通貨を売って相手通貨を買います。
ちなみに日銀は円高方向に振れると為替介入をする傾向があります。
FXで勝ちたいのなら情報が大切
テクニカル分析だけに頼っているトレーダーは情報収集怠ってしまいがちですが、思わぬニュースが大きなリスクを招きテクニカル分析が通じなくなることもあります。
テクニカル分析に比べるとファンダメンタル分析はわかりづらくとっつきにくいかもしれませんがニュースや指標などには目を通す癖くらいは身につけておきましょう。
ファンダメンタルズ分析はまだまだいろんな情報によって為替の方向性を予想できることができますがここで紹介した代表的なニュースや指標は最低限覚えておかないと正直お話になりません。
FXはいろんな要素が重なって価格が変動していますのでそれを踏まえて自分のトレードを確立していくことが勝利への近道になると思いますのでこれを読んでいる皆さんもしっかり勉強して勝ち組のトレーダーになってください。
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