ドル円の今後の傾向と予想
今後の見通しとしては、私は
基本的には下落基調を予想し、まずは105円の節目を目指す
ただし、トランプ大統領がまた対外強硬策を緩める等があれば、再びレンジ相場に戻す可能性もある
レンジ相場に戻したかどうかの判断基準は、まずは21日移動平均線(今は108.3円付近にあります)を明確に上抜けできるか、次に110円の節目を抜けられるかを見たい
とはいえ、仮にレンジに戻すにしても、レンジ上限の114円を2020年までに超える可能性は低いと見ており、115-116円くらいまで見て売りで自動売買を仕掛けるのはあり
長期で考えると、105円を割った水準であれば、ゆっくりと買い下がっていってホールドするのもあり
と考えております。
まず基本的には、アメリカの景気のピークアウトは2018年からずっと言われていたことであり、また、欧州景気も悪化していることを考えると、今後景気はマイナス方向にいき、利下げ方向で進む確率はかなり高いと見ております。
それに対して、日本は「金融緩和を継続」ということはできても、これ以上拡大させるとなるとその余地は小さく、また昨年何度も「緩和の終了」「緩和の副作用」という話題も出たように、これ以上の緩和は難しいと考えられ、消去法的に円が買われやすい情勢が続き、円高ドル安方向になる可能性が高いと考えております。
その場合、まずは昨年や今年のフラッシュ・クラッシュ時に一瞬割った105円の節目が再びクローズアップされると考え、そこまでの下落は基本線で考えております。
そこから先どこまで落ちるかと言われると、正直読みにくいとは思っておりますが、とはいえ、こうした日米の金融緩和の動向の違いや、世界経済情勢を考えると、2020年までに100円割れをする可能性も、決して絵空事ではないと考えております(その可能性が高いかどうかと言われると、105円での攻防や、その時の情勢にもよるので、今時点では何とも言えません)
ただし、一方で「じゃあ確実に下がる」と言えるかというと、それもそうとも言い切れず、というのも、最近下げている要因の一番上で書いた「トランプ大統領の動向」が、これまでも「緊張→緩和→緊張」というのを繰り返しているように、対外強硬策をやり続けるとも考えづらく、その緊張緩和のタイミングでまた上昇する可能性もあるためです。
また、利下げについても、それによって市場に資金が流入→景気の底支えということになった場合、いわゆる「ゴルディロックス(適温経済)」の状態となって、ドル円も思ったより下がらない・・・という展開もありうると考えており、「またレンジ相場に戻す」という展開になる可能性も、想定しておくべきシナリオだと思っております。
このレンジ相場に戻したかどうかの判断は、
108円の節目に戻す
最近サポート・レジスタンスとして機能することの多い21日移動平均線を抜ける
下落トレンドラインを上抜ける
の3つは条件と考えており、その後109円、110円と戻して、90日移動平均線にタッチするようなことがあれば、少なくとも「今時点の下落相場ではなくなった」と判断しても良いかと思います(もちろん、その後再び下落する可能性もあると思いますが)
【ドル円 日足チャート】
Yuki20190628-2.png
このように、ドル円については、基本的には下落の可能性の方が高いと見ておりますが、またレンジ相場に戻す可能性も否定しきれず、個人的には「どちらかと言えば戻り売り狙い」くらいが良いと思っております。
以上のことから、ドル円について、個人的にはしばらくは、
高値・安値・節目近辺での短期トレード(最近はそれなりにボラティリティも出てきて、楽しくなってきました)
108-115円までレンジを取り、116円までは損切されない自動売買(売り)
105円を下回ってきたら、ゆっくりと買い下がり(下落方向で予想しているので、自動売買等で利確を入れるのを推奨)
をやっていこうかなと思っております。
なお、自動売買をする場合、ドル円のスプレッド、スワップポイント、取引単位を比較すると以下のように、ループイフダンが取引コスト、スワップポイントともに一番良いので、ループイフダンでの取引がおすすめです。
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